無名のメーカーが選ばれるには?
答えは、“価値を語る”タイルをつくることでした。
大手メーカーの下請時代が長く続きましたが、業界の流れが変わり減産に向かったことを機に「自分たちのブランドでやろう」と決めました。しかし、メーカーとしては後発。普通のタイルでは価格競争に巻き込まれてしまうため知恵をしぼりました。ヒントになったことは2つ。ひとつは、業界を見渡したときに「どんな建築にどんなタイルをつかうか」という提案が弱いと感じたこと。もうひとつは、設計事務所をやっている高校の同級生から「トガったものがほしい」という意見を聞いたことでした。だったらと考えたのが、パッと見ただけでどんな建築につかうかをイメージできる、明確なコンセプトを持った商品でした。プールや温浴施設向けの「アクア館」、現代建築の巨匠を思わせる「昭和建築倶楽部」など、そこから私たち独自のタイルが生まれていったのです。そんな商品づくりを貫いてきたことで、今では「セラメッセはおもしろいオリジナル商品をつくるメーカー」というブランディングができてきました。小さくても、勝てる。そんな商品づくりを私たちとしませんか。
代表取締役 水野 俊太郎